目次
概要
WOVN.io のプロキシ方式は、ユーザーが Web サイト を閲覧する通信の経路上に WOVN Proxyサーバー を設置します。ご利用環境の Web サーバーにライブラリ導入などを行わずに、Web サイトの多言語化ができます。
このページでは、3 つあるプロキシ方式の導入パターンについて、詳細を説明します。
インフォメーション
プロキシ方式については、「プロキシ方式における動作概要」「プロキシ方式の導入の流れ」「プロキシ方式のよくあるご質問 」も参照してください。
1. CDN を導入している場合
CDN パターン
CDN とお客様オリジンサーバーの間に WOVN Proxy サーバーを設置する方式です。
多言語ページのみを WOVN Proxy サーバーへ転送し、元言語ページには WOVN Proxy を通さないよう CDN に設定します。
注意
元言語ページに WOVN スクリプトと linkタグ(hreflang)を手動挿入する必要があります。
詳細は 元言語ページに挿入いただく各種タグ類 を参照してください。
注意
本パターンでは、CDN で URL パス等によって転送先を変更できる機能が必須となります。
インフォメーション
AzureCDN 、および AWS CloudFront をご利用の場合、別途設定が必要な項目があります。詳細については プロキシ方式の導入の流れ [詳細版] を参照してください。
2. CDN を導入していない場合
DNS パターン
CDN をご利用でない場合や DNS の設定変更での導入をご希望の場合の導入パターンです。
ブラウザとお客様の Web サーバーの間に WOVN Proxy サーバーを設置する方式です。
多言語ページのみを WOVN Proxy サーバーへ転送し、元言語ページには WOVN Proxy を通さないようお客様の Web サーバーに設定します。
注意
元言語ページに WOVN スクリプトと linkタグ(hreflang)を手動挿入する必要があります。
詳細は 元言語ページに挿入いただく各種タグ類 を参照してください。
3. Web サーバーに設定する場合(Web サーバー設定パターン)
WOVN Proxy サーバーをお客様の Web サーバーのバックエンドに設置する方式です。
多言語ページのみを WOVN Proxy サーバーへ転送し、元言語ページには WOVN Proxy を通さないようお客様の Web サーバーに設定します。
注意
元言語ページに WOVN スクリプトと linkタグ(hreflang)を手動挿入する必要があります。
詳細は 元言語ページに挿入いただく各種タグ類 を参照してください。
補足事項
元言語ページに挿入いただく各種タグ類
元言語ページに WOVN Proxy サーバーを通さない場合、翻訳が必要なすべてのページに下記のタグを埋め込む必要があります。
- WOVN スクリプト
翻訳が必要なすべてのページに、共通の WOVN スクリプトを埋め込む必要があります。
お客様ごとに WOVN スクリプトが異なるため、導入時に WOVN からスクリプトを提供します。 -
linkタグ(hreflang)
多言語でのインデックスが必要なすべてのページに、リクエスト URL に合わせた link タグ、hreflang を埋め込む必要があります。
※XML サイトマップをお持ちの場合は、linkタグの挿入は省略できます。詳細は導入担当までお問い合わせください。
例: https://www.example.com/<link href="https://www.example.com/" hreflang="ja" rel="alternate">
例:https://www.example.com/about/index.html<link href="https://www.example.com/en/" hreflang="en" rel="alternate">
<link href="https://www.example.com/about/index.html" hreflang="ja" rel="alternate">
<link href="https://www.example.com/en/about/index.html" hreflang="en" rel="alternate">
URL パターン
下記 3 種類の URL 形式を設定できます。
詳細は 各URLパターンの特徴 を参照してください。
- パス形式
最も一般的な URL パターンです。
多言語ページの URL は、URL のパスに含まれるプレフィックスによって区別されます。
元言語:www.example.com/about
翻訳言語:www.example.com/ja/about, www.example.com/en/about - サブドメイン形式
多言語ページの URL は、サブドメインで区別されます。
翻訳言語:www.example.com/about
翻訳言語:ja.example.com/about, en.example.com/about - クエリ形式
多言語ページの URL は、クエリパラメータで区別されます。
元言語:www.example.com/about
翻訳言語:www.example.com/about?lang=ja, www.example.com/about?lang=en
リクエスト URL の取り扱い
WOVN Proxy サーバーは、受信したリクエスト URL から言語情報を自動的に抽出し、
リクエスト URL を元言語の URL に変換してお客様のオリジンサーバー(Web サーバー)に転送します。
カスタムヘッダーによる Host 指定について
CDN から WOVN Proxy サーバーへリクエストする際に、サービス提供ドメインを WOVN Proxy へ転送してください。
WOVN Proxy は仕様上、リクエストされたドメインに基づいて hreflang タグのドメインを決定します。
そのため、 hreflang のドメインをサービス提供ドメインにするため、サービス提供ドメインの転送設定が必要となります。
指定するヘッダーについては、導入の際にご案内します。
カスタムヘッダーによるアクセス制限について
CDN 以外からのアクセスを制限するため、CDN に WOVN から提供するカスタムヘッダーを追加してください。これにより、意図しないアクセスを制限できます。
各導入パターンの旧名称について
現在の名称 |
旧名称 (2023 年 8 月〜) |
旧名称 (2023 年 1 月〜) |
CDN パターン | CDN - カスタム | パスベース方式 |
DNS パターン |
DNS - カスタム | サブドメイン方式 |
Web サーバーに設定する場合(Web サーバー設定パターン) | Web サーバーに導入する場合 | バックエンド方式 |