概要
WOVN 導入サイトでは、翻訳言語でサイト内検索もできます。実装方式は、「Internal Site Search API」方式と「WOVN . api (Translation Sets API v2 ) with 検索ベンダー」方式の 2 つのパターンがあります。API の実行方法については、あわせて「Translation Sets API v1」も参照してください。
インフォメーション
サイト内検索を実装する場合、当社にて API 機能を有効にします。ご希望の方は、テクニカルサポートまでお問い合わせください。
目次
Internal Site Search API方式
WOVN のサーバーに保管された翻訳データを検索して、独自のレイアウトに合わせて表示する実装パターンです。
導入手順や機能の詳細は サイト内検索機能(Internal Site Search API 方式) を参照してください。
仕様
- WOVN に保存された翻訳データを検索し、「タイトル」「URL」「一致部分の文章」の結果を JSON 形式で受け取ります
- GET メソッドで実行します
特徴
- 検索の主体は、WOVN のシステムです
- Web サイト側では、JSON を読み取る処理をします
- WOVN から返却された JSON データを、検索結果として HTML に表示させる必要があります
メリット
- 異なる言語での検索精度は、WOVN で実施した翻訳品質に左右されます
- 翻訳品質を向上させると、検索精度も向上します
- 幅広い構成に対応可能です
デメリット
- リッチな検索機能を求める場合には不向きです
- サジェスト検索やあいまい検索にも非対応です
- 既存の検索処理とは別の処理ロジックになります
- 元言語 → 本来の検索
- 翻訳言語 → WOVN上の DB を検索
Internal Site Search API パターンの仕組み
元言語が日本語のサイトで、英語に切り替えた状態での検索を想定します。
-
エンドユーザーが英語でサイト内検索します
-
検索ワードを対訳に持つページを、WOVN 管理画面内で検索します。一致したページの「タイトル」「URL」「一致部分の文章」を JSON 形式で返却します。
-
返却された JSON データを用いて、「フロントエンド」または「バックエンド」で検索結果を表示させます。
検索結果の取得方法
-
WOVN.io.search()
JavaScript API を叩きます - または https://wovn.io/domains/<WOVN Token>/search?lang=en&q=apple%20pie
を直接叩きます- <WOVN Token> には、プロジェクトトークンを記入します
パラメメーター | 必須 | 概要 | タイプ | 例 |
domain_token | ◯ |
WOVN.io のプロジェクトトークン |
文字列 | ”t0k3n1" |
token |
◯ |
認証用 API Key。WOVN 管理画面から取得可能 |
文字列 | Token=token”XXXX” |
lang | ◯ |
翻訳を行う言語コード |
文字列 | lang="en" |
q | ◯ |
検索対象のテキスト |
文字列 |
q="Hellow" |
WOVN . api (Translation Sets API v2 ) with 検索ベンダー
検索ベンターと WOVN の API を連携して、検索 DB 内のデータを多言語対応させる実装パターンです。
あわせて、「Translation Sets API v2」も参照してください。
仕様
WOVN 管理画面に、POST メソッドで翻訳する文章を登録して翻訳します。
管理画面 > 設定画面の「自動機械翻訳の反映」が ON の場合、自動で機械翻訳を実行します。しかし「自動機械翻訳の反映」が OFF の場合は手動で翻訳を実施してください。
制約事項
・POST メソッドで登録した文章のみ、GET メソッドで取得可能です。
・WOVN.io によりサーバーサイドスクレイピングされた 「WOVN.api with 検索ベンダー」 パターンでは取得できません。
・リクエスト上限は 17 アクセス / 秒です。
特徴
- 検索の主体は、検索 DB ベンダー側のシステムです
- 検索ベンダーのデータベース上に、WOVN で翻訳したデータをあらかじめ格納します
- 検索データの多言語化を行うことで、多言語によるサイト内検索ができます
メリット
- 異なる言語での検索精度は、WOVN で実施した翻訳品質に左右されます
- 翻訳品質を向上させると、検索精度も向上します
- 検索 DB ベンダーのシステムを利用している場合、システム改修の必要がほぼありません
- 検索結果の見た目を変更したい場合など、サイト側の機能を変更する場合は改修が必要です
デメリット
- 「WOVN.api with 検索ベンダー」方式で作成した翻訳情報と、WOVN.io のサーバーサイドスクレイピングして作成した翻訳情報は共有できません。
- 両者の間で翻訳結果の揺れが生じる可能性があります
- 前者は純粋な文字情報が送られるのに対し、後者は HTML のタグを含んだ情報が送られるためです
WOVN.api with 検索ベンダー の仕組み
-
検索 DB に元言語のデータを登録します
-
登録を検知次第、WOVN に API を実行して翻訳リクエストを行います
-
WOVN での翻訳完了後、検索 DB に対訳を登録するリクエストを API から実行します
-
エンドユーザーがサイト内検索をすると、検索 DB から表示中の言語に応じた検索結果を返却します。お客様システム側では日本語と同様に結果を出力します
翻訳テキストの登録方法
WOVN.io で翻訳したテキストを、検索 DB に登録する方法です。
- URL : https://api.wovn.io/v1/translation_sets
- HTTP METHOD : POST
パラメメーター | 必須 | 概要 | タイプ | 例 |
Authorization | ◯ |
認証用 API Key。WOVN管理画面から取得可能 |
文字列 | Token=token”XXXX” |
Content-type |
- |
リソースのメディア指定の種別 |
文字列 | Content-type:application/json |
project_token | ◯ |
WOVN.io のプロジェクトトークン |
文字列 | ”t0k3n1" |
translation_sets.term_id | ◯ |
リクエストしたテキストを格納するページ ID です。 |
文字列 |
"Page001” |
translation_sets.terms.id | ◯ |
翻訳テキストの任意 ID。最大 30 文字まで設定可能で、 |
文字列 | "taxt001” |
translation_sets.terms.src | ◯ | 翻訳テキストです。最大 10,000 文字まで登録可 | 文字列 | "こんにちは” |
callback_url | - | 翻訳完了後、指定 URL に翻訳を返却します | 文字列 | "https://example.com/callback” |
翻訳テキストの取得方法
あらかじめ POST / translation_sets で格納したテキストの翻訳を取得します。API によって返却されるデータは JSON 形式の文字列です。
- URL : https://api.wovn.io/v1/translation_sets
- HTTP METHOD : GET
パラメメーター | 概要 |
Authorization |
認証用 API Key。WOVN 管理画面から取得可能 |
Content-type |
リソースのメディア指定の種別 |
project_token |
WOVN.io のプロジェクトトークン |
translation_sets.id |
リクエストしたテキストが格納されているページ ID です。 |
translation_sets.terms |
リクエストしたテキストID |
translation_sets.terms[].src | リクエストしたテキスト |
translation_sets.terms[].status |
翻訳処理の状況 |
translation_sets.terms[].translations |
リクエストしたテキストの対訳情報 |
translation_sets.terms[].translations<<lang code>> |
lang code で記載された対訳 |