概要
WOVN では、通常、翻訳対象として登録されたWebサイトの HTML 情報が自動的に抽出され、WOVN の管理するデータベースに格納されます。ここで発生する問題は、抽出すべきでないコンテンツがウェブサイトに含まれている場合、それらの情報も WOVN に送信されてしまうことです。
これを避けるため、抽出すべきでないコンテンツに対して、翻訳抽出無視の設定を行います。
翻訳抽出無視箇所の選定・設定は、下記の観点で行います。
- 個人情報の流出対策:個人情報や企業機密といったデリケートな情報を WOVN 側に取得させない
(対象コンテンツの例:お申し込み・お問い合せフォームの入力内容確認画面、マイページ、カート、チャット、等) - 翻訳文字数の節約:翻訳不要な動的コンテンツを翻訳することによる機械翻訳文字数の浪費を防ぐ
(対象コンテンツの例:時刻、在庫数、空席数、等)
抽出無視ルール設定を行うことで、コンテンツを WOVN の翻訳抽出対象外とすることができます。
抽出無視ルール設定では、対象の要素を 4 種類(タグ / クラス / 属性 / セレクタ)の指定を組み合わせて翻訳抽出無視箇所を設定できます。
インフォメーション
HTMLタグによっては、設定をしなくても自動的に抽出無視となるものもあります。
詳細はWOVNがサポートしているHTMLタグを参照してください。
抽出無視ルールを設定する
プロジェクト全体、または特定のページごとにルールを設定することができます。
特定のページに設定したルールは、プロジェクト全体のルールよりも優先されます。
プロジェクト全体に設定する
- WOVN のプロジェクト詳細管理画面から、「設定」>「ADVANCED」>「抽出無視ルール設定」を開きます。
- 「+ルールを追加」をクリックし、抽出対象外としたいタグ / クラス / 属性 / セレクタを入力します。
「+」ボタンをクリックすると、最大 3 種類の条件を組み合わせてルールを指定することができます。 - 抽出対象外とする対象を選択し、「保存」ボタン(「✓」ボタン)をクリックします。
属性は、HTMLタグの中に含まれる情報を指し、タグコンテンツは、HTMLタグに囲まれた情報を指します。
特定のページに設定する
- 対象ページの翻訳編集ページで、「ページ設定」を開きます。
- その後の設定手順については、「プロジェクト全体に設定する」と同様です。
設定例
- Webページに記述されているHTMLタグ
<h1 class = "hero">WOVN.io</h1>
<img class = "hero" src = "hero.png" alt = "Webサイトの多言語化・翻訳対応はWOVN.io">
- 抽出無視ルール設定
上記の設定の場合、h1 タグのタグコンテンツである「WOVN.io」は抽出対象外となります。
img タグの「Webサイトの多言語化・翻訳対応はWOVN.io」は属性のため、抽出対象となります。