目次
概要
Event Reporting または translateView を設定すると、アプリ全体または設定した範囲のコンポーネントの値が WOVN へ送信されて、翻訳されます。
個人情報や、機械翻訳をする必要がないコンテンツは、下記手順を設定することで、翻訳の対象外にすることができます。
設定方法
コンポーネントに 直接 wovnIgnore を設定する
WOVN.app SDK が導入された環境は、自動的に View クラス拡張によって、 wovnIgnore プロパティが追加されています。
対象外にしたいコンポーネント に対して wovnIgnore を true に設定してください。
```java
override fun onCreate(savedInstanceState: Bundle?) {
super.onCreate(savedInstanceState)
setContentView(R.layout.activity_main)
lastName.wovnIgnore = true // 翻訳対象外に設定
firstName.wovnIgnore = true // 翻訳対象外に設定
}
```
また、セッターを使うこともできます。
```java
override fun onCreate(savedInstanceState: Bundle?) {
super.onCreate(savedInstanceState)
setContentView(R.layout.activity_main)
Wovn.setWovnIgnore(lastName, true)
Wovn.setWovnIgnore(firstName, true)
}
```
注意
translateView() メソッドを設定している場合、かならず translateView() メソッドが実行される前に wovnIgnore プロパティに対する定義が参照されるようにしてください。
wovnIgnore の設定が読み取られる前に translateView() が実行されることで、意図せず翻訳対象外に設定したコンポーネントがWOVNへ送信される可能性があります。
ID を指定して 設定ファイルから wovnIgnore を設定する
専用の設定ファイルを作成して、対象コンポーネントの ID を記述することで、直接ソースコードに手を加えることなく 翻訳対象外のコンポーネントを設定することができます。
- 翻訳対象から除外したいコンポーネントに ID を付与します。
- 下記ファイルパスに、テキストファイルを新規作成してください。
assets/wovn-ignore.json - 作成したファイルに翻訳対象外にする対象のコンポーネントの ID を記述します。
ルートは object です。 配下に
screensまたはcommonsを追加できます。-
screens: 画面ごとに除外対象を指定できます。value は object です。-
さらに下に各 Screen を key として追加できます。
-
各Screen の value は array です。この array で除外対象コンポーネントの ID を羅列します。
-
-
commons: プロジェクト全体で除外対象を指定できます。value は array です。
この array で除外対象コンポーネントの ID を羅列します。
-
サンプルファイル
```json
{
"screens": {
"WovnIgnoreScreenA": [
"textViewScreenA1",
"textViewScreenA2"
],
"WovnIgnoreScreenB": [
"textViewScreenB1"
]
},
"commons": [
"textViewCommon3"
]
}
```
運用イメージ
1. アプリから、翻訳除外にしたいコンポーネントを確認します。
2. コードから、該当コンポーネントを特定します。xmlファイルから、idを確認します。なければ新規で付与します。
3. assets の配下に wovn-ignore.json ファイルを作成します。
4. 翻訳除外するコンポーネントのidをjsonファイルに記載します。
-
特定のActivityに配置されたコンポーネントであれば、
screens>Activity名の配下に設定します。 -
共通パーツなど、Activityが特定できないコンポーネントであれば、
commonsの配下に設定します。
5. 実装が完了しました。アプリを再度起動し、コンポーネントが翻訳対象外になっていることを確認します。
6. SDKのログからでも ignoreが正常に適用されているかを確認することができます。